【戦評掲載】10月29日(土)第18回Wリーグ公式戦　～新潟日報サンクスデー～ vs富士通レッドウェーブ戦

第18回Wリーグ公式戦　～新潟日報サンクスデー～

連敗脱出をかけ、強豪富士通を１年ぶりの上越で迎え撃つ。

1Q：新潟13-17富士通

ラビッツのスターティングラインナップは＃０梅木、＃１０大濱、＃１１井上、＃１６山澤、＃３４出岐の５人。序盤は両チーム共に堅いディフェンスから得点は動かないが、富士通の個人技にラビッツは＃３４出岐のスピードで対抗し、互角の戦いを演じる。中盤を過ぎると、富士通は高さを生かした攻撃に転じるが、ラビッツも＃１４畑中がゴール下で孤軍奮闘、＃１１井上が続けて富士通ゴールを揺らすと、代わった＃８９馬と＃６大城のルーキーコンビが富士通ゴールを攻め立て必死に食い下がる。

2Q：新潟23－35富士通（10－18)

４点を追うラビッツは、＃１０大濱のドライブでこのＱを先制するが、富士通は３Ｐ攻勢で再びリードを広げる。その後は一転して速いトランジションの応酬となるが、ラビッツはイージーショットを決めきれない。逆にラビッツのターンオーバーに乗した富士通は、高さを生かして得点を重ねる。それでもラビッツは＃１０大濱のパスから＃９外村と＃１１井上が富士通ゴールを揺らし、後半に望みを繋ぐ。

3Q：新潟39-56富士通（16-21）

後半に入るとラビッツは＃３４出岐が３Ｐで先制、＃６大城もゴール下から続くが、ここでもターンオーバーが重なり、引き寄せた流れを自ら手放す。対する富士通は、欠ける決定力をラビッツのミスに助けられ、じわじわとリードを広げる。上越ブースターの前でこのままでは終われないラビッツは、＃６大城の３Ｐに＃０梅木の連続ゴールで意地を見せて最終Ｑへ。

4Q：新潟54-85富士通（15-29）

最終Ｑに入ると富士通の新旧日本代表がラビッツゴールに襲い掛かる。ラビッツもエース＃３４出岐が持ち味のスピードで応戦、＃１１井上もゴール下から難しいシュートを沈めてアリーナを沸かす。終盤、大差を追うラビッツは、＃３４出岐が３Ｐを沈めると、＃89馬のポストプレイに＃10大濱のリバウンドで、止まぬ上越ブースターの声援に応えるがそこまで。ラビッツは開幕からの連敗を止める事が出来なかった。

総評

序盤は攻守に渡り雑なプレイが目立つ富士通に対し、ラビッツは＃３４出岐のスピードで対抗、互角の戦いを演じる。中盤以降も決定力に欠ける富士通だが、ラビッツは自らのミスから富士通を立ち直らせてしまい、最後は地力の差を見せられ大差で敗退。開幕からのトンネルから抜け出すことが出来なかった。

最終スコア

新潟アルビレックスBBラビッツ54-85富士通レッドウェーブ
1Q：13-17
2Q：10-18
3Q：16‐21
4Q：15‐29

■入場者数：906人

スターティング5

＃0梅木智加子
＃10大濱杏華
＃11井上愛
＃16山澤恵
＃34出岐奏

主な個人スタッツ

#34 出岐奏　14得点
#11 井上恵　8得点

小川HCコメント

今日最初のミーティングの際、ディフェンスで「トランディションでやられないように」という旨の話をした。
しかし後半、自分たちがオフェンスのミスをして、ディフェンスのもどりが悪くなってやられることが多くあった。
リバウンドは毎試合の課題ではある中で、今日はトータルで51本と選手全員が頑張ってくれた。
ゲームを通じて一番大きな課題は「ターンオーバー」。特に今日は控え選手が途中から出場した時、多くのターンオーバーが起きている。
これは、チームの中で早急に対処しなければいけない事だと考えています。

ゲームフォト